日本一高い山、富士山。映像で見ることはあっても、実際に見たことはありませんでした。約10年前、富士山の麓にあるキャンプ場「ふもとっぱらキャンプ場」で行われるグループキャンプに参加することにした我が家。子どもに雄大なその姿を見せてあげたいという思いから、青森県八戸市から片道800㎞の一泊三日で富士を求めて弾丸ファミキャンに行こう!と決意しました。そこには富士山を眺めることでは終わらず、全国各地から40組参加総数96名という大規模なグループキャンプで感じた魅力と子どもたちの成長に繋がる大きな経験、我が家の遠征キャンプ史上最長距離であり最高の思い出となったこのキャンプの記録を綴っていきたいと思います。
ふもとっぱらへの招待状
キッカケは当時のキャンプブロガーさんとのブログを通じた交流からでした。毎年ふもとっぱらキャンプ場でブロガーさんが企画されるオフ会キャンプの参加募集していたことを知り、参加希望を打診してみました。(この時点では断られるかも?と不安はありました。)
するとぜひご参加くださいと招待状をいただくとともに、ムリはしないでくださいねと青森からの遠征距離へのご心配・配慮をいただきました。
ふもとっぱらキャンプ場とは?
富士山を眺めることができるキャンプ場は幾つかありますが、ふもとっぱらキャンプ場は静岡県富士宮市にあるキャンプ場で全国的に有名なキャンプ場です。昔からロケーションがとても優れたキャンプ場として人気が高かったです。
また近年では女子高生キャンパーを描いたアニメ「ゆるキャン△」でも聖地として有名になりました。最近では映画化されたこともあり、ますます人気が高いキャンプ場となることでしょう。
ゆるキャン△はアニメ好きキャンパーの私も観ています!
片道800kmの遠征キャンプになぜ行くのか?
青森から静岡まで、それまで一度も考えたことがなかった遠征キャンプ。距離にして片道800km。オートキャンプを考えていたので、車の移動時間は大きく見積もって12時間くらいでしょうか。
家族みんなで行くことは必須。そして仕事の都合や学校のスケジュールを考慮して金曜日夜出発する一泊三日の弾丸ファミリーキャンプを計画することにしました。家族4人でファミキャン用のギアを積んだうえでの強行突入。移動時間や運転を想像するだけで大変なことは理解していました。それではなぜ、そこまでして参加したかったのか。
今、同じことするとしたら年齢的にムリかも!
一番の理由は「富士山を家族で見たかったから」です。テレビでよく眺めていましたが、実際にその目で見ることが出来る機会はありません。そしてこのキャンプイベントの参加者は全国各地から40組参加総数96名という、これまで経験したキャンプとは一線を画した大きなイベント。きっとワクワクすることが待っている、当時の私の直感が参加した理由です。
家族で富士山を仰いでみた
青森県八戸市を夜出発し、何度か仮眠や休憩を入れながら12時間。朝9時に現地に到着しました。既に大半の参加者は設営を完了してました。そして出迎えてくれたのが、雄大にそびえる富士山です。
キャンプ場中で雄大にそびえる富士山。私や妻はただただ圧巻され言葉が浮かびません。そして子ども達は「すげー!」「ちょうおっきー!」と頭に浮かんでくる言葉をそのまま伝えてくれます。
日本一が目の前にある。約800㎞先には私たちが知らない世界がありました。強く感じる旅の魅力と達成感。長い移動距離をかけてでも、この景観に出会えたことは十二分に価値がありました。また、子どもたちは今まで見たこともないこの世界に大きく刺激をうけたようです。10年以上経つ今でもしっかり富士を眺めてキャンプした記憶が強く残っています。
グループキャンプの魅力とは?
冒頭でもお話ししましたが今回は全国各地から40組参加総数96名のキャンパーが集まりました。いわゆるグループキャンプに該当しますが、これだけの人数で集まるのはなかなかありません。
そんな大人数が集まるグループキャンプ、私はワクワクでいっぱいでした。私が思うグループキャンプの魅力を4つに分けてお伝えしたいと思います。
様々なスタイルのキャンパーとの出会い
グループキャンプの魅力ひとつめは、いろんな地域から参加されるキャンパーさんとの出会いです。それぞれの地域で営んできたキャンプスタイル。一見同じように見えますが、よく見るとそれぞれのキャンプスタイルは異なります。
テントやギアそれぞれに個性があり、こだわりキャンプスタイルを見ることができます。そしてグループキャンプに参加したら必ず他のキャンパーさんに挨拶しながらサイトレイアウトを見学に行きましょう。キャンプイベントされてる方は慣れてる方が多いので、初めて参加した場合でも恥ずかしがることなく、参加者のサイトに訪問することをおススメします。
いろんなキャンプスタイルを見学することが勉強になりますが、キャンパーさんと会話することで自分が知らなかったキャンプギアやキャンプスキルを学ぶきっかけにもなります。ぜひ積極的に声掛けにいきましょう。
人見知りですけど大丈夫ですか?
キャンプ自体が開放的になりやすいのと
キャンパーさん主催のグループキャンプの場合は
雰囲気とても良いので、あっという間に打ち解けますよ!
キャンプギア欲しくなる病になります
グループキャンプの魅力ふたつめは、メリットいやもしかしたらデメリットともいえるかもしれませんが、いろんなキャンパーさんのキャンプギアを見学することで病にかかります。
なんだこれは!?と私は衝撃を受けました。この頃のテントはサンドカラーやグリーン、そしてキャンプスタイルはハイスタイル(テーブルやイスがの位置が高い)が主流でしたので、赤いテントにウッドチェアのロースタイル。とてもオシャレなキャンプスタイルでギアもそれぞれ魅力的です。今ではすっかりメジャーになったヒルバーグですが、当時は希少だったので海外通販で仕入れたり専門店で取り寄せるなど、いろんな工夫をされていたようです。こんな感じでグループキャンプで刺激を受けると、当然「キャンプギアが欲しくなる病」になってしまいます。私もこの病にかかった結果、今は入手困難となった武井バーナーを買ってしまいました。
これは悪く捉えるとムダ遣いと思うかもしれませんが、実は悪いことばかりではありません。なぜかというと、ここに集まるキャンパーさんはベテランが多いので所有するキャンプギアも厳選されたものばかりです。見学してこれが欲しいと思ったギアは使い勝手よく役立つギアであることが多いので、もし現地で見かけて欲しくなったら気軽にキャンパーさんに聞いてみましょう。良いギアであれば喜んで説明してくれると思います。そして一生モノのギアになるので積極的に聞いてみましょう。
ただ調子に乗って買ってると、クレカの請求額が
とんでもないことになるので要注意!(経験談)
いろんな土地の郷土料理が楽しめる
グループキャンプの魅力みっつめは、いろんな土地の郷土料理が楽しめることがあります。グループキャンプ、特にキャンパーさん主催の場合、参加者さんはそれぞれお土産やキャンプ飯に地元色が強い食べ物を持参することが多いです。
もちろん、これは強制ではありませんが私が多く経験したグループキャンプでは、このパターンが多かったです。いろんな土地の料理やお菓子を楽しめますし、自身も地元のお土産を持参すると、それをきっかけに話題が広がります。また普段慣れ親しんだ食べ物が見知らぬ土地で喜ばれるのは、とても嬉しいものです。
ぜひお互いの自慢の郷土料理を持ち寄り、いろんな味を楽しみましょう。また衛生的に抵抗がある方は料理ではなく袋密封型のお菓子を購入して持参することをお勧めします。
私はよく持っていくのは八戸名物せんべい汁ですが
皆さんから好評ですよ~
遊びいっぱいの子どもたち
グループキャンプの魅力最後は、子ども同士でたくさん遊べることです。ファミリーキャンプでは親子や兄弟姉妹で遊ぶことが多いと思います。それがグループキャンプとなると参加者の中にはご家族で参加されてる場合が多いため子どもも多くなります。そして同じイベントに参加することで全く見知らぬ子ども同士でも時間が経つと一緒に遊ぶようになります。
中には人見知りが強く出る子もいるので、その場合は親も一緒に遊びに参加しましょう。最初は戸惑うことがありますが時間が経つにつれ、その距離は短くなっていきます。またグループキャンプによってはキャンパーさんの懇意で、じゃんけん大会などミニゲームを企画されている場合があります。その際は積極的に参加することで、距離感はなくなります。
普段の生活から離れていること、そして自然の中であるキャンプ場にいることで心は開放感を覚え、最初は緊張を感じていたとしても、いつの間にか仲良く遊ぶアウトドアキッズになっています。ただここで注意点です。
- 子ども同士で遊ぶ場合も必ず大人の付き添いがあることを確認する
- 遊ぶ場所を確認し、他の大人が付き添っているときは任せきりにせず交代する
- 自分の子どもが他の子を誘ったときは子どもに任せきりにせず、一緒に付き添うこと
グループキャンプでありがちなのが、親が子どもから目を離してしまうことです。よく「子ども同士で遊んでるからジャマしないように」とおっしゃる方がいますが、それは地元の公園などの話です。キャンプは自然の中にあるということ、危険が隣り合わせとなっていることを意識しなくてはいけません。またキャンプ場には他に利用者さんが当然います。子どもは遊びに夢中になるあまり、他のキャンパーさんに迷惑行為をしている場合もあります。キャンプ場にいる皆が楽しい思い出となるように意識してグループキャンプを楽しみましょう。
おわりに
最後にまとめです。私は家族と共に一泊三日片道800㎞という弾丸キャンプを決行しました。Wish家の遠征キャンプ史上最長距離を体験し、私も家族も疲労度はすごかったです。翌日は重たい身体を引きずって仕事や学校に行きました。
そこまでして行く価値はあったのか?これには自信をもって答えられます。行ってよかった!最高のキャンプでした!と。私や家族のキャンプに対する価値観が大きく変わりました。
これらは私たちのキャンプ経験としてはかけがえのないものとなりました。そして何よりも家族の素敵な思い出が作れたことが一番大きかったと思います。
10年以上経った今でも妻や子どもに尋ねると「ふもとっぱらは大変だったけど最高だったよね!」「富士山に圧倒されてた記憶あるわ~」など印象強く心に残っています。またその苦労と感動した体験が家族共有の良き思い出であり、家族の絆を確かめ合う機会にもなります。今は感染症の影響でなかなか大規模なイベント系キャンプや遠征キャンプは難しい状況ですが、近場でもアウトドアストア主催もしくはキャンプ場主催でイベントキャンプが開催されています。またSNSやブログでもキャンパー同士でグループキャンプの呼びかけがありますのでぜひ参加してください。きっと楽しいキャンプライフがそこに待っています。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!楽しいソトイクライフをお過ごしください。
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